kotaの雑記帳

日々気になったことの忘備録として記していきます。



映画『コンフィデンスマンJP 英雄編』を観た:どんでん返しが続きに続く、観客としては素直に騙されると楽しい

confidenceman-movie.com

 

 詐欺師3人組の活躍(?)を描く映画コンフィデンスマンJP。ロマンス編、プリンス編に続く3作目がこの英雄編だ。

 今回は、登場人物それぞれの独立した視点でストーリーが描かれる。そのストーリー構成は伊坂幸太郎の小説にも似ている。伊坂幸太郎の小説と異なるのは、ストーリーを描く視点が変わるたびに少しづつ真実が明らかにされていくことだ。誰と誰がグルなのか、誰が悪い奴なのかと。

 映像の作り方は、真実の一部を切り取りストーリーを観客に見せて、観客に嘘のストーリを真実と思わせる。これは3作を通して変わらない。ロマンス編では、モナコを欺くために演じた会話だけをまず観客に見せて、映画後半でモナコを欺くための相談シーンを観客に見せた。これと同じだ。

 

 さて、私個人としては、この映画の観方を失敗したと思っている。私は、ストーリーに集中するあまり、映像への注意がおろそかになった。

 映画を見ながら、「真実」が何なのか? ツチノコ(悪い奴)は誰なのか? 誰が誰をだましているのか?をずっと推理しながら観ていた。おかげで、映像に払う注意が下がっていた。それよりも、映像を十分に味わい、ストーリーの騙しに思い切り引っかかって、最後のどんでん返しに驚いたほうが、この映画の魅力を堪能できたように思う。

 

 また、今回は元乃木坂46の生田絵梨花が出演している。これまでは元AKB48の前田敦子が出ていた。こういう流れを追うのも楽しい。