kotaの雑記帳

日々気になったことの忘備録として記していきます。



茂り過ぎた枝は切り除くべきか?

 混みあった枝は切り除くのが良い、とバラ栽培で言われることがある。これは本当だろうか?切り除く理由として、二つが挙がることが多い。

  • 日陰になる葉を残していても光合成はせず、葉を維持する養分が必要なため、却って葉を残しておくと生育に悪影響を及ぼすため
  • 枝が混みあうと、害虫や病気が出やすくなるため

 今回は前者について考える。

 

 葉面積指数(LAI: Leaf Area Index)というものがある。葉の面積を足し合わせて、それと株の地面の面積との比だ。葉が生い茂るほどLAIは大きくなる。LAIは大きくなっても別の葉の影になる葉が増えるため光合成量はどこかで頭打ちになる。針葉樹ではLAIは1を切り、広葉樹では3から4になると言われている。

 さて、バラの場合LAIはいくつが最適なのだろうか?論文を調べると「バラ溶液栽培のアーチング法における同化専用枝の最適葉面積指数」をみつけた。これによると、LAIが1から3までは葉が多い方が良いようだ。(下図)

LAIとバラの収量の関係(上記論文より)

 

 さて、具体的に私のバラのLAIはいくつなの?葉かきをした方が良いの?と言うと、葉かきする必要はないと考えている。広葉樹でさえLAIは3から4であることを考えると、バラがLAI3を超えて葉を茂らせたりすることは無さそうに感じる。(残念ながらバラのLAIを測定した論文をみつけることはできなかった)