今年はルールを破ってバラを育てています。剪定をしない・大きな鉢で育てるなどやらない方が良いと言われていることを、敢えてやっています。
【ルールを破ってバラを育てる - kotaの雑記帳 (hatenablog.com)】
そうすると、意外な結果が出て面白い。中でも、剪定をしないとバラが良く咲くことが分かり、改めて剪定をする目的を考え直すきっかけになっています。
そこで、夏剪定のことを考えようと思います。
そもそもバラを育てる目的
そもそもバラを育てる目的を書き下してみます。
- 株を大きく育てる
- 株を形よく育てる(樹形)
- 花を多く咲かせる
- 花を大きく咲かせる
- 花を一斉に咲かせる
剪定でできること
剪定で、上の目的のすべてを同時に実現することはできません。例えば、花を大きく咲かせるためには花数を減らす剪定が必要になります。極端に言えば、剪定を全くしない方が株が大きくなります。
そのため、どれを目指すかを剪定前に決める必要があります。また、バラの品種の特性に合った目標を定める方が良い結果を残せます。例えば、小輪の花数の多い品種は深く剪定するよりも枝数を多く残す浅い剪定が、花数が増えて良いでしょう。
品種による違い
秋に咲かない品種のバラに夏剪定する必要はありません。つるバラは、フェンスのようなある範囲を覆っておきたいので、大きさ優先の剪定が良いでしょう。シュラブローズは、秋に花芽を付けるのに時間がかかるため、浅めの剪定が良い。このように品種によって剪定の仕方が異なります。
株のコンディションによる違い
今年新苗で買った株のように、まだ株の小さなものは株を大きくすることを優先して夏剪定はしない方が良いです。また、株が大きくても、水切れや黒星病で葉を落とした株も、葉を残すことを優先して夏剪定しない方が良いです。
結局、どうすればよいのか?
こうすれば完璧というゴールデンハンマーはありません。目的と品種とコンディションを考えながら妥協して剪定するしかありません。
枝を一斉に切れば秋の花も一斉に咲いて豪華ですが、株へのダメージも大きい。そのため、コンデイションの悪い株は敢えて4回くらいに時期を分けて剪定した方が良いかもしれません。
私のところでは、あおいは水切れで下葉が落ちているため夏剪定はしないつもりです。シャリファアスマも葉焼けで葉が少ないので夏剪定なしですね。プリュネルは、今年新苗で買った株なので、これも夏剪定しません。
ホーラ、シャリマー、シェエラザード、みさきは元気に茂っているので夏剪定をするつもりです。ホーラ以外は、花が小さめで花数の多い品種なので浅めの剪定を遅い時期にするつもりです。ホーラは、秋の花は花芽がつくのに時間がかかるので早い時期に剪定するのがよさそうに思っています。
今年、裸苗で育てているレディエマハミルトンは、葉がたくさんあるけれどまだ株が小さいので、遅いタイミングでごく浅い剪定をするつもりです。咲かないかもしれないけれど、ルールを外してみないと経験値が上がりませんから。