kotaの雑記帳

日々気になったことの忘備録として記していきます。



活力剤リキダスの有効成分と効果に、特許資料から迫る

 園芸愛好者の間で、植物の生育をサポートするために活力剤の使用が一般的です。ハイポネックス社のリキダスはその中でも特に人気の活力剤の一つです

 リキダスは、他の活力剤と比較して以下の独自の特徴を持っています。

  • コストパフォーマンスに優れる:リキダスは他の有名な活力剤と比較しても、例えば、1リットルの薬液を作る場合のコストがはるかに低いです。
  •  有効成分の組み合わせ:リキダスには、コリン、フルボ酸、アミノ酸という3種類の有効成分が含まれており、これらは植物の栄養吸収を高め、植物本来の力を引き出します。
  • ミネラルの豊富さ:リキダスには、カルシウムを含む各種ミネラルが豊富に含まれており、植物に活力を与えます。
  • 特許登録済:- リキダスは特許登録(登録番号:特許第 5685515号)されており、その効果と仕組みに関する資料が入手可能です。

 

 今回、リキダスの特許を読んだので、その内容を記します。

 

 特許の内容を要約すると、『コリン、フルボ酸、およびアミノ酸の3つを含むことで、各成分を単独で使用した場合より、高い植物生育促進効果が得られる』というものです。

 その証拠として記されている実験結果が以下です。

実験結果(特許第 5685515号内の表1より)

 

 試験区のHがリキダスで、試験区A・B・Cがコリンのみ与えた場合、D・Eがフルボ酸だけ与えた場合、F・Gがアミノ酸だけ与えた場合です。

 コリン単独の効果について、A・B・Cを見ると、地上部はA(酢酸コリン1000ppm)が一番大きくて、地下部はB(酢酸コリン100ppm)が一番大きいことが分かります。これを見ると、酢酸コリンを濃くすると地上部は育つけれども地下部の育ちが悪くなることが分かります。

 フルボ酸単独の効果について、D・EをIと比較すると、コリン単独の場合と比べて効果の小さいことが分かります。

 アミノ酸単独の効果について、F・GをIと比較すると、コリン単独の場合と比べて効果の小さいことが分かります。

 そして、コリン・フルボ酸・アミノ酸の3つを同時に与えた効果について、Hを見ると一番効果が大きいことが分かります。

 

感想

 特許から、コリン・フルボ酸・アミノ酸の3つを同時に含むことで植物が良く成長することが、リキダスの特徴だと分かりました。このように有効成分と効能が技術資料として公開されていると、大変好感が持てます。

 一方で、これらの他に、カルシウム、各種ミネラル(鉄・銅・亜鉛・モリブデンなど)もリキダスは含んでいます。これらについては特許に記載はありませんでしたが、最近流行りの軽い土を使う場合には特に不足しがちなので、入っているのは良いことだと思います。