今日は暑い日で、東電管内の電量需要は震災後最大4570万キロワットになり、電力使用率93%を超えた。まだ6月だというのに電力余力がなくなってきている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110629-00000574-san-bus_all
一方、TVでは節電方法に関する情報が提供されている。例えば、TVの電源コンセントを抜きましょうなど。でも、これって正しいの?
今日の日経新聞に面白い記事があった。「録画機能活用でストレスなしにテレビを節電 効果的な節電、やらなくてもいい節電(3)」という記事だ。
日本エネルギー経済研究所が2011年4月に発表した「夏期における家庭の節電対策と消費電力抑制効果について」によると、テレビ・ビデオ機器の節電方法として「コンセントを抜いて待機電力を削減すると、東京電力管内で38万kWの節電」ができる、という試算が載っています。テレビや新聞などの節電記事でも同様の表記を目にします。
しかし、本当にAV機器はコンセントから抜いてしまわないと節電ができないのでしょうか? 実はAV機器の待機電力は、ここ3〜5年で大幅に削減されています。
日本エネルギー経済研究所に「コンセントを抜いて待機電力を削減すると38万kWの節電になる」という試算の根拠について問い合わせたところ、テレビ・レコーダーともに待機電力1Wで試算している」とのことでした。
要するに、「コンセントを抜きましょう」の対象は古いTVであり、最近のTVでそんなことをしても節電効果は無いということだ。
最近のTVって、どうして情報のウラを取らないんだろう?ネットの情報とTVの情報のどちらが正しいか、怪しくなっている。
追記
2011年7月3日
昨日のTV番組「所さんのメガテン」でTVの待機電力に関する実験をやっていました。TVの主電源を切る場合と、主電源を切らずにリモコンでのみ電源を切る場合での待機電力の比較です。結果は、どちらも小さすぎて消費電力が測れませんでした。最近のTVはリモコンでON/OFFするだけで待機電力はすごく小さいということです。電源プラグを抜くなんてナンセンスかもしれません。お使いのTVと相談しましょう。
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