明日、北海道電力の泊原子力発電所三号機が停止し、日本中の原発すべてが停止することになる(国内の全原発が停止へ)。原発がなくてもやっていける電力会社もあれば、やっていけない電力会社もある。やっていけない電力会社の一番手が関西電力で、夏場は15%の電力が不足すると言われている。関西電力は全発電量の48%を原発で発電しているため、原発の再稼働が認められないと発電量が大きく不足する。
関西電力管内に暮らす人々は、この夏どうするのでしょう? 撮り得る選択肢は3つだと思います。
私の読みでは、三つ目の選択肢が有力だと思っています。しかし、滋賀県の嘉田由紀子知事と京都府の山田啓二知事は、原発の再稼働は嫌だけど計画停電も嫌だという駄々っ子のようなことを言います(ひょっとしたら、二つ目の選択肢が取れると自身があるのかもしれませんが、、)が、発電できないものは発電できません。また、原発がある自治体に交付金を与えて原発稼働をOKさせるという常套手段も、知金欲しさにOKを出すと知事がネットで叩かれますからすんなりいかないと思います。
私は、関東に住んでいて2011年の春に計画停電を経験しましたが、計画停電の中での生活は不便ですよ。その不便を列挙しておきます。
生活者として
- 電気がないと、空調が効きません。私の場合は春だったので寒かったのですが、夏場の計画停電は暑そうです。高齢の方や病気の方の中には、命に関わる危険にさらされる人も出るでしょう。
- 電気がないと、ある種の物が不足します。例えば、ヨーグルト、氷、など、製造に24時間通電が必要な物品は極端に不足して、スーパーでも購入できなくなります。
- 電気がないと、冷蔵庫が使えず、不便です。アイスクリームなどは溶けます。
- 電気がないと、幼稚園や保育園も休業になります。働くお母さんは面倒です。
- 電気がないと、お店が営業できません。電気の無い時間は、ファミレスや、スーパや、本屋など様々な店舗が休業して不便です。
- 電気がないと、病院も営業できません。病院の営業時間ががっつり減ります。
- 電気がないと、テレビが見れません。ちょっと不便です。
- 電気がないと、信号がつきません。関東では交通事故が増えました。
- 電気がないと、街灯がつきません。ひったくりなどの犯罪が増えました。
働く者として
- 電気がないと、電車が走りません。極端に電車の本数が減るので、電車がすごく混みます。
- 電気がないと、仕事ができません。電気がないと、パソコンは使えないし、電話も使えません。コピーも使えません。全く仕事になりませんでした。また、製造業(特に中小企業)では製造機械も動かず、仕事になりません。
- 通勤電車に空調が入らず、暑いです。
小話ですが、TV番組で節電に関する小技の特集がよく行われるようになります。ただし、「TVを消す」という節電方法は語られません。TV番組で、節電のためTVを消しましょうって、呼びかければ面白いのにね。
さて、経済産業省も関西電力管内の計画停電の準備を求めています。私も、計画停電の準備を始めておくのが良いと思います。特に、働く皆さんは、計画停電になると本当に仕事にならないことをよく想定しておく必要があります。アルバイトなどの人員も減る準備をしておくのが良いでしょう
TVで原発反対派の人が、「夏まで時間があるのになぜ拙速に原発再稼働を議論しないといけないのか全く分からない」という趣旨の発言をしています。そういう人たちは、電気がないと産業活動がひどく制限されることを考慮していません。早めに計画停電するぞっと行ってもらえれば、生産拠点を関西から移すことや、これに伴い雇用が減ることを見越して、職を求めて関西から離れるなど様々な準備ができます。また、病気を患っている人は、関西の病院から転院することも考えておくと良いでしょう。