会社の先輩にmust readと言われたのが、「スティーブ・ジョブズさんのスピリットは生き続ける」。以下私の読書メモ。
まず、ジョブズには人生の目的があった。それは、「フェアな社会を作る」こと。
ほんとにフェアな社会っていうのは、ゼロスタートで最後死んだときはもうチャラに
なるという人生なのだと。そういうふうに世界全体をしていこうとしたときにいちば
ん大事なのは情報なのだと。情報を知っている人と知らない人がいるのがおかしいの
だと。
この目的を実現する手段として仕事があり、仕事に対する姿勢は「パーフェクト」で
あること
ひとつひとつやるからにはパーフェクトをやる。じゃあパーフェクトって何ですかと
言ったら、相手のことを考えて、相手にとってベストだと思うことをやりなさい、な
んです。
製品のいろいろなデザインのレビューというと、(中略) そのときに、この表面のざ
らざら感とか、この部分の色がとか、このプラスチックの素材のこの透明度がとか、
ほんとに細かいところを、すごく打ち合わせするのですよね。そのときに、まあこれ
も1つの口癖のように言っていたのが「人はそれに気づく」。「人は、人間は気づく
のだ」と。要するに人間の感性に対しての、人間に対してのリスペクトなのですよ
ね。
「パーフェクト」の姿勢は、一般によく言われる差別化戦略も無視する。
彼はライバルとか競合のことはとにかく考えない人なのですよ。いろんな人が聞いて
いて、僕も何度も聞きましたけれど。目の前にきれいな女性がいて、口説こうと思っ
たときに「実はライバルはその女性にこんなものをプレゼントした」なんていう発想
をした時点でお前負けだろうと。要するに目の前の人に自分の思いをぶつければいい
じゃないかと。人がどうする、ライバルがどうするなんて関係ないのだと。
要するにできたものを売っている会社ではないのですよね。できたものを売るという
発想ではなくて、お客様に対して何がベストなのかを考えてそれを実現化していく
と。で、とにかくパーフェクトに実行してくのだと。だから戦略はシンプルにして独
特なことをやる必要はないと。戦略よりもいかにパーフェクトに実行できるかがやは
りキーなのだと。
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