成功するために必要なたった一つのこと。それは「続ける」こと。ダイエットだって、毎日続ければ必ず痩せる。英語の勉強だって毎日続ければ話せるようになる。分かっているけど、「続ける」ことができない。
本書は、「続ける」コツを書いている。
天才とは、発想力・論理力・表現力の三つを兼ね備えた人だ。大抵の自己啓発本は、これらの一つを伸ばす方法について書いている。本書は3つとも伸ばすことを目指す。その秘密は「続ける」という点において、これら3つに違いはないことだ。続けるためのノート術。それが本書だ。
思ったことをノートに書いて、それを上下左右に広げていく。上下とは whyとso whatでの思考。左右は、時間軸と類似項目を探す思考だ。思考を上下に広げると抽象度が変化し、類似項目を探す思考へとつながる。
目指すのは天才になることだけど、直近の目標は「面白い人」になることだ。
私は、「現代社会では、面白くなることが人生で幸せになる一番効率の良い方法だと思っています。
三つの能力をもつと、面白い人になれる。三つの能力のうち二つしかもたいないとどんな人になるかというと
発想力と論理力を併せ持つ「改革者」「やり手」。
(中略)
ソフトバンクの孫社長とスティーブ・ジョブスの差は、あのスピーチの差です。
表現力と論理力を併せ持つ「頭が良い」人たち。
彼らはそのプレゼン能力で、膨大な影響力をもちます。
(中略)
あれほど面白い島田紳介にしても、実は新しいことは何もやっていない。語っている内容そのものも単なる精神論だったり感動話だったり。つまり中身がない。
「わかりやすいけど、意外性がない」
発想力と表現力を併せ持つ「面白い」人たち。
最近の芸人さんはみんなこのタイプです。
(中略)
「ワケが分からないけど、面白い」ばかりを目指しているからけ、継続性がない。
私が一番気に入っている個所は、「見識」について述べた部分です。見識とは教養をもとにした個人の判断や意見のことである。逆に言えば、自分の考えがなければ見識とは呼ばない。深いですね。お勉強すると外からの情報は入ってきます(INPUT)が、これを見識(OUTPUT)するには個人の意見や判断が伴い、これには人格が反映されるということ。
知識とは、
情報を自分の好き嫌いのフィルターで通した状態
人格とは、
知識を解釈する時のスタイル
教養とは、
時間や空間に沿って整理されている知識。
見識とは、
「教養」に「立場」と「判断」を付けたものです。
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