園芸のため土壌水分計を探していました。これまでサスティを使っていたのですが、耐久性が無く半年ほどで使えなくなるのが欠点です。今回、セフティー3の簡易土壌水分計 SKS-2を買いました。
パンジー、ビオラで寄せ植えを作ったり、バラを育てたりしているとき、案外難しいのが水やりです。「水やり3年」という言葉があるように、最適な水分量を維持するのはかなりの経験を必要とします。
植物を枯らす原因は、病気、害虫、根腐れの3つです。このうち、根腐れは水やりが下手なせいで起こります。
「土の表面が乾いたら、たっぷりと水を与える(鉢底から水が出るまで)」というコツがネット上に溢れていますが、これを守っていても失敗することは多い。土の表面は乾いていても、土の中はたっぷり水を含んでいるという場合があるからです。このようなときにたっぷり水を与えていると確実に根腐れします。
この土の表面だけ乾くという状態は、割と良く起きます。例えば、夏の暑さで植物が調子を崩したとき、水の吸い上げが悪くなり土の中にはたっぷり水が残ります。一方、土の表面の水は大気中への蒸発で乾いてしまいます。また、薔薇の場合は、春の花が咲いている間は、根が盛んに水を吸い上げますが、花がなくなると根が水を吸う量がガクっと落ちます。この場合も、土の表面だけ乾いて土の中はたっぷり湿っている状態になります(そして花後に鉢増し、いっそう土の中が乾きにくくなり、根腐れで株を枯らすというのはバラを育てている人の中ではあるあるです)。
根腐れを防ぐには、土の表面の乾き具合だけでなく、土の中の乾き具合も気にする必要があります。 このセフティー3 SKS-2を使えば、土の色々な深さの水分量を知ることができます。
そのメーターは10段階で水分量を示し(1~3は乾きすぎ、4~7は適量、8~10は水が多過ぎ)、その反対側の先端にセンサーが付いており、差し込む深さによって水分量を知ることができます。しかも、その反応速度はとても速く、ほとんどリアルタイムにメータが変化します。
例えば、薔薇を育ている大きな鉢(高さ30cm)の表面から5cmの深さにセンサーを挿せば水分量2(乾きすぎ)、10cmの深さでの水分量は5(ちょうど良い)、15cmの深さでの水分量は8(水が多過ぎ)となりました。これは、鉢増しした直後であるため、薔薇の根が浅いところにしかないためでしょう。
これを見て、水やりを控えることにしました。
まとめ
植物が枯れる3大原因の一つは水のやり過ぎによる根腐れ。特に、鉢が大きい時や、植物が調子を崩した時には、表面の土は乾いても、中はたっぷり水を含んでいるという状態になります。こんなときに、いつものように水をやると根腐れを起こしてしまいます。
私は、これまでサスティを使っていましたが、耐久性が無いため、今回セフティー3 SKS-2を買ってみました。センサーを土に挿すとリアルタイムにメータが動くので、色々な深さの水分量を測ることができます。