「土の表面が乾いたらたっぷりと水をやる」。ネットに良く載っている水やりのコツがこれです。しかし、冬場の鉢薔薇に限っては、こうやってはいけません。
そもそも土の中というのはなかなか乾かないもので、例えば、プランターに何も植えていないと夏場でも少し掘ると、湿った土が出てきますよね。土の表面は太陽の熱で乾きますが、土の中は植物の根が水を吸わないと乾きません。
落葉樹である薔薇は、冬場に葉を落とすとその根は全く水を吸いません。休眠期ですからね。それでも鉢の表面は、太陽の熱と乾いた風で乾いてきます。そこに、水をたっぷりと与えると、鉢の中は水分でいっぱいの状態が続き、根腐れします。
特に、今の時期、ホームセンターに並んでいる大苗は、白根がほとんど伸びていないので、全然水を吸いません。裸苗も同様に水を吸いません。
例えば、デヴィッドオースチンの冊子には、12月から3月の水やりについて次のように書かれています。
- フレッシュポットや植えたばかりの裸苗の場合
- ほとんど必要ないでしょう。
- しっかり根付いたバラや大きな鉢苗やコンテナ植え
- 降雨量が少なく乾燥状態が長く続く場合に必要
- 小さめの鉢植え
- 天候や鉢のサイズにより適時水やりを行う
また、松尾園芸さんは、11月から2月までで1回か2回しか水をやらないそうです。
冬の水やりは、行わないことがコツなんですね。