kotaの雑記帳

日々気になったことの忘備録として記していきます。



『「その気持ちなんて言う?」プロに学ぶ感情の伝え方』の感想:レトリックの作り方

 

 

 感想文を書くのは難しい。それは、その気持ちを言葉にできないからだと思う。

 面白い、感動した、素敵だった等、こんな大雑把な言葉ではなくて、もっと細やかに気持ちを表す言葉を探そうといくらウンウン唸っても僕の頭からは良い言葉は出てこない。

 良い言葉が見つからないのは僕だけではないらしく、「その気持ちなんて言う?」という本があった。これは、小説家・歌人・シンガーソングライターなど言葉のプロが、気持ちを表す言葉を記したものだ。

 例えば、リア充な他人のSNSを見てゲンナリした気持ちを、小説家 朝井リョウならこう表現する。

短い短い言葉で
紡ぎ出される毎日の記録は、
余分な部分が削げ落ちているから、
一口でお腹いっぱいになるくらいに
濃い味がする

SNSの短文メッセージならではの重さを、「濃い味」としたところが良い。

 

 

 でも、どうやったら自分にもこんな表現が思いつけるだろうか?

 本の後半は、言葉のプロのアドバイスが記されている。その中の、読者の身体感覚に訴えかける表現、という部分に、僕は興味を惹かれる。例えば、「夏は暑い」と書くよりも「背中を濡らした汗でシャツが張り付く暑さ」と書いた方が、汗で衣類が張り付いた気持ち悪さが思い出されて暑さをより感じる。

 

まとめ

 気持ちを表現するのは難しいと思っていたところ、この本を見つけた。言葉のプロならではの気持ちの表現が載っている。