つるバラの誘因は通常、冬に行う作業ですが、今年の6月につるバラ ドンファンの誘因を再度行いました。不注意で主枝を折ってしまったためです。
つるバラを誘因する目的は以下の2点です。
- 花数を多くする:昨年伸びたシュートを水平になるよう曲げることで、春に出る花枝の数を増やし花を多くする。
- 壁面一面に花を咲かせる:誘引した壁に均等に枝を配置することで、壁面全体で花が咲くようにする。
しかし、頂芽優勢の性質上、誘引した枝の高い位置で花が咲きやすく、逆に低い位置では花が少なくなる傾向があります。そのため、昨年出た良いシュートはなるべく低い位置に誘因し、一昨年以前に出た古い枝は高い位置に誘因するのがコツとなります。
さて、今年の春の花後剪定の作業の際に、最も低い位置に誘引した(つまり最も元気の良い)枝を折ってしまい、そのため、残った枝を低い位置に再度誘因することに決めました。古い枝しか残っていないため、樹勢が落ちる可能性がありますが、ドンファンは強いバラなので復活することを期待して養生を続けることにします。