この記事では、主要なハイブリッド自動車を調べ、その特徴を比較しました。
(Microsoft Designerで自動生成)
約3年前に4代目 フィット(e:HEV)を購入して、機嫌よく載っています。私にとって、初めて乗るハイブリッド車で、最初は違和感がありましたが、今では断然ハイブリッド車が好きです。詳しい感想は別記事に書いていますので、宜しければご参照ください。
私がフィットを購入した当時は、2035年には電気自動車以外を販売禁止にするとヨーロッパが声明を出していましたが、最近はEV推進の声も弱まってきました。例えば、バイオマス燃料を使うならエンジン(内燃機関)の自動車も許可するなどと言っています。そうだとすると、バイオマス燃料のエンジンを使ったハイブリッド自動車が未来の自動車の姿かもしれません。
また、フィットを購入してから自動車の情報を集めていなかったので、久しぶりに各社のハイブリッド車について調べてみましたので、以下の表にまとめます。
メーカー | 車種 | グレード | 燃費(WLTCモード) | エンジン排気量 |
エンジン 最高出力(kw[PS]/rpm) |
モータ 最高出力(kw[PS]) |
駆動用 バッテリー容量 |
車重 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
トヨタ | ヤリス | HYBRID Z | 35.4 km/L | 1,490cc | 67[91]/5500 | 59[80] | 0.76kWh | 1,090kg |
トヨタ | カローラ | HYBRID G | 30.2km/L | 1,797cc | 72[98]/5200 | 70[95] | 1.3kWh | 1,350kg |
トヨタ | シエンタ | HYBRID X | 28.5km/L | 1,490cc | 67[91]/5500 | 59[80] | 0.94kWh | 1,350kg |
トヨタ | プリウス | G | 28.6 km/L | 1,986cc | 112[152]/6000 | 83[113] | 0.745kWh | 1,400kg |
トヨタ | ハリアー | HYBRID S | 22.3 km/L | 2,487cc | 131[178]/5700 | 88[120] | 0.76kWh | 1,620kg |
トヨタ | アルファード | HYBRID Z | 17.7km/L | 2,487cc | 140[190]/6000 | 134[182] | 1.87kWh | 2,160kg |
ホンダ | ヴェゼル | e:HEV Z | 25.3km/L | 1,496cc | 78[106]/6000 | 96[131] | 1.1kWh | 1,380kg |
ホンダ | ステップワゴン | e:HEV AIR | 20.0km/L | 1,993cc | 107[145]/6200 | 135[184] | 1.5kWh | 1,810kg |
日産 | ノート | X | 28.4 km/L | 1,198cc | 60[82]/6000 | 85[116] | 1.5kWh | 1,230kg |
日産 | セレナ | XV | 19.3 km/L | 1,433cc | 72[98]/5600 | 120[163] | 1.8kWh | 1,810kg |
燃費
燃費を見ていくと、ヤリスの燃費の良さと、アルファードの燃費の悪さが目立ちます。アルファードは、その性格上、燃費を求める車ではないので、トヨタとしては燃費よりも、走りの良さや居住性の良さを重視したのでしょう。
モータの最高出力
ハイブリッド車の走行性能を決めるのは、やはりモータの最高出力です。これらを比べると、アルファードとステップワゴンの最高出力の大きいことが分かります。アルファードは車重が2トンを超える巨体なのでモータ最高出力が高いことも分かりますが、ステップワゴンの車重に対するモータ最高出力の大きさには驚きます。
駆動用バッテリー容量
駆動用バッテリー容量を比べると、やはりアルファードの容量の大きさが目を惹きます。一方、メーカー別にみると、日産はバッテリーの容量が大きめです。
モーターのパワーウエイトレシオ
加速性能は、パワーウエイトレシオ(モータの最高出力kw÷車重kg)が目安になりますので、計算したものを以下の表にまとめます。
車種 |
モータの パワーウエイトレシオ |
---|---|
ヤリス | 0.046 |
カローラ | 0.052 |
シエンタ | 0.044 |
プリウス | 0.059 |
ハリアー | 0.054 |
アルファード | 0.062 |
ヴェゼル | 0.070 |
ステップワゴン | 0.075 |
ノート | 0.069 |
セレナ | 0.066 |
上の表で、数字が大きいほど加速性能が良いことを示します。
ステップワゴンのパワーウエイトレシオの高さと、シエンタの低さが目立ちます。ただ、シエンタのハイブリッドシステムはモータとエンジンが同時に動いて駆動輪を回すことができるため、数字で見るより加速性能が良い可能性があります。
バッテリー容量とモータ最高出力の比
ハイブリッド車の大きな魅力は、モータのみで走行する際の静粛性です。バッテリー容量とモータ最高出力の比(バッテリ容量÷モータ最高出力)が大きければ、モータのみでの走行時間が長くなります。これを計算したのが以下の表です。
車種 | バッテリー容量/モータ最高出力 |
---|---|
ヤリス | 0.013 |
カローラ | 0.019 |
シエンタ | 0.016 |
プリウス | 0.009 |
ハリアー | 0.009 |
アルファード | 0.014 |
ヴェゼル | 0.011 |
ステップワゴン | 0.011 |
ノート | 0.018 |
セレナ | 0.015 |
上の表を見ると、カローラの値の大きさと、プリウス・ハリアーの値の小ささが目を惹きます。プリウス・ハリアーは、エンジンが回っている時間が多いと推測できますが、エンジン音を小さくするための消音剤をたっぷり使っているのでしょう。
まとめ
主要なハイブリッド車のスペックをまとめ、考察をしました。
ハイブリッド車の利点と欠点は以下のようになりますが、利点のどれを重視するかは人によって様々ですが、私は、発信加速の良さがハイブリッド車に対して気にいっている点です。
利点
- 燃費性能が優れている
- 静粛性が高い
- 発進加速が良い
欠点
- 車両価格が高い
補足
私が約3年間フィットに乗った実燃費は25km/Lです。フィットのWLTCモードのカタログ燃費は29km/Lで、実燃費はカタログ値より2割弱悪いことになりますが、特に不満なく載っています。
静粛性については、車内での音の大きさと、車外での音の大きさの2種類ありますが、車内での音の大きさについては測定した結果を別記事に書きましたので、ご興味があれば、ご参照ください。