kotaの雑記帳

日々気になったことの忘備録として記していきます。



一億総活躍社会=働き方改革+人づくり革命

 安倍首相は案外いい仕事をしているんじゃないかな。

 内閣改造後の看板政策として「人づくり革命」を掲げました。このネーミングに非難の声もあるようですが、「一億総活躍社会」をぶち上げたときも同じようにネーミング批判がありましたよね。

 名前のことは置いとくと、これまでの看板政策だった「働き方改革」と対になった構造をしています。つまり、「働き方改革」と「人づくり革命」で「一億総活躍社会」を実現する構造になってます。

 そもそも、少子高齢化の進んでいる日本では働く人がどんどん減っています。そこで、今まで働いていなかった女性や老人もみんな働こうというのが「一億総活躍社会」ですよね。そうは言っても、働かないのには理由がありますから、短時間勤務や再就職などの働きやすい環境を企業に作らせることを狙ったのが「働き方改革」です。

 一方、「人づくり革命」といのは、働く人のスキルアップを狙ったものです。

 実感が無いかもしれませんが、いま日本は人手不足です。すべての業種で人手不足かというと、そうではなく飲食業のような体を使う仕事で人が不足しています。

biz-journal.jp

 

 そういった仕事は、IT化・自動化で長期的にはなくなっていきます。一億総活躍社会で企業が欲しいのは、知能労働や高度技能労働のできる人です。そういった人材はすぐには育ちませんから、今から手を打っておこうっていう政策です。

 良く出来てますね。

 

まとめ

 少子高齢化の進む日本では、働き手が少なくなっている。働く人の量を増やす政策が「働き方改革」であり、働く人の質を増す政策が「人づくり革命」。

 「一億総活躍社会」の実現に向けて正しい手順を踏んでいますね。

 

真木よう子さん炎上でコミケ断念、でもそれって誰得??

 真木よう子さんが、コミケでフォトマガジン集を発売すると宣言し、ネットが炎上し、中止しました。headlines.yahoo.co.jp

headlines.yahoo.co.jp

 

 もったいない。コミケに出店する真木よう子さんを見てみたかったのに。

 

 コミケには21万人が参加するので、真木よう子さんを攻撃したのは1%以下の人間だと思う。叩いたのは、自分たちのテリトリーに大人の女性に入って欲しくなかったのだろう。別にコミケが彼らの物っていうわけじゃないんだけども。

 

 真木よう子さんの企画は、面白いと思っています。

 普段出す写真集は、企画は出版社がやっていて真木よう子さん自身は素材でしょう。コンセプトや内容は彼女の自由にはならない。ご自身で写真集をプロデュースしたいというのは勇気のある挑戦です。そうなると、資金調達と販路の確保が課題となり、それをクラウドファンディングコミケで賄うというのは面白い発想です。

 

 真木よう子さんを叩いた結果、彼女はコミケ参加をあきらめた。

 これって誰が得をしたのだろう?

 真木よう子さんを批判しなかった大部分のコミケ参加者、コミケの企画者、真木よう子さん自身、、、、新しい発展の可能性を失った。

 

 幸い、フォトマガジン出版プロジェクトは継続しています。

 一部の反対者は声を上げ、賛同者は黙している、これがネットの生態です。しかし、それで新しい可能性が潰れるのであれば、賛同の声をあげましょう。

 私は、真木よう子さんのフォトマガジン出版プロジェクトを支持します。

camp-fire.jp

 

 

「海の底」:言い訳して逃げてた過去を無かったことにしたハッピーエンド

有川浩さんの「海の底」の感想です。

 

海の底 (角川文庫)

海の底 (角川文庫)

 

  最後のページ。このセリフに、物語の全てが連なっている。

初めまして、本日ご案内いたします夏木大和二尉です。よろしくお願いします」

 

  人が「初めまして」というとき、それが初対面であろうとなかろうと「よろしくお願い」したいときに言うものだ。

 特に初対面でない相手に向かって言われるとき、それはこ「れまでのことは無かったことにしたい」という気持ちが込められている。

  お互いの行き違いの過去を「無かったことに」できたとき、彼女はほっとしたように笑った。その笑顔を見て夏木は思う。

頼むからそんなふうに笑うな。言い訳が全部ひっぺがされてもう逃げ場がない。

普通に綺麗だとか思っちゃうだろうが。

 

「海の底」にはそんな言い訳が綴られている。

 

価値観が多様化し消失した、今は共感という湿った空気を呼吸する

 コミュニケーションと孤独についてつらつら記事を先日書きました。その続編です。

kota2009.hatenablog.com

 

 社会学者の宮台真司は「日本の難点」の中で、昔(1960年代をイメージして欲しい)は人間が引越しをしなかった、それが引越しをすることで(つまり人の流動性が増したことで)地域の価値観が弱まっていったと述べた。要するに、ご近所さんと揉めても引っ越せばいいのだから同じ価値観に染まる必要が薄れた。

日本の難点 (幻冬舎新書)

日本の難点 (幻冬舎新書)

 

 

 2000年頃からのインターネットの普及で、価値観は多様化していった。情報がたやすく手に入ることで、これまで「常識」とされていた価値観がウソだということが分かってきた。

 子供が勉強していい大学に入って、いい会社に入れば高収入を得られる、そんな常識はウソだと分かった。例外が多いのだ。

 正直に誠実に他人に接する人は良い人生を送れる、この常識もウソだった。

 職業に貴賎なし、もちろんウソだった。

 

 こうして価値観は多様化し、正しい価値観なんてみつからず、やがて価値観そのものが消え失せた。何が正しいのか分からなくなった。

 信じる価値観が無いのは不便だ。隣にいるあいつの価値観は何だ?何を信じているのか分からない。どんな話を振ればウケるか分からない。自然と会話は今の流行りのネタに限られる。

  小池龍之介「ありのままの自分に気づく」では、価値観に人間が支えられること、価値観が希薄になると人は他者からの承認を求めることが記されている。

 

 

 そしてスマートフォンを人々は持つようになった。

 自分を支える価値観が無いから、誰かとつながっていたい。LINEを頻繁にチェックする。その向こうのあいつらにも価値観が無い。やりとりするメッセージはつながっていることを確認するハートビート。「共感」という名の湿った空気を送り合う。

 SNSで共有するものなんてない。つながっているという空気を保つためにメッセージをチェックする。空気が無ければ窒息するから。

 

まとめ

 ポエムのようになってしまったが、書きたかったことはこれだけ。

 インターネッの普及で情報が増え、正しいという価値観が無くなった。価値観を持たない者同士のコミュニケーションは難しい。共有するものや理解するものが無いから。LINEなどのSNSは空気感を維持するための道具なのだと思う。共有するものがない相手に送るのは、「共感」という湿った空気感なのだ。

浦和のイタリアンレストランAGIOでランチ

浦和のイタリアンレストランAGIOでランチを食べました。店員さんの対応が丁寧で、気持ちよく食事ができました。

www.mikasakaikan.co.jp

 

前菜のパンプキンスープ。甘みがあって美味しい、それに見た目も美しい。

 

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パスタ。シラスとズッキーニのペペロンチーニペペロンチーニとしてガーリックの風味が上手に出ていた。シラスの味がもう少ししても好き。

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食後のコーヒー。

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店舗の外観。

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スターバックスの権限移譲は今も健在のようだ

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www.msn.com

 

長崎のスターバックのとある店舗が黒板にこんなメッセージを客に向けて書いた。

 皆さんが飲んでいるコーヒー、その豆のほとんどがアフリカや中東、ラテンアメリカなどの政情の不安定な地域から輸入をしています。 

平和が揺らぐとコーヒーが飲めなくなるよ、平和について考えて欲しい、という趣旨だ。

 

フェアトレードとの微妙な関係

 コーヒー豆に限った話ではない。

 日本では衣類・食品などにおいて激安商品がある。なぜ激安にできるか?それは新興国の貧しい人々から搾取しているからだ。最近は人道的な観点からそういった人々にも適正な賃金を払うという動きがある。これがフェアトレードだ。

 上のコーヒー豆の話は、スターバックスフェアトレード的にどうなの?と疑念を持たれかねない微妙なメッセージだ。

  

スターバックスの権限移譲

スターバックスコーヒー マニュアルの無い究極のホスピタリティ | ホスピタリティ の極意」 

 スターバックスには、従業員の使う接客マニュアルは無い。権限移譲がされており、従業員は良かれと思うことを自分の裁量で行うことができる。

 スターバックスにはドリンクのレシピに関するマニュアルはありますが、お客様の接客に関するマニュアルは存在しません。従業員一人一人に責任と権限を与えて、創意工夫と自分の裁量で行動を決めているのです。 スターバックスの従業員はマニュアルが無いため、自分の判断で即座に対応できるため、混雑の際に先に席に案内したり、寒い時にはひざ掛けを用意したりできるのです。

  上のような、フェアトレードで社会から攻撃されかねない行動も従業員が行うことができるということだ。

 

スターバックスの採用面接の厳しさ

 従業員に権限移譲するため、その採用面接は厳しい。スターバックスで働いているアルバイトでさえ、一流企業の就職面接以上の厳しい面接を突破した者たちだ。

 マニュアルに頼らず自分の裁量で判断するには、それなりの才覚が必要だ。才覚の無い者は雇わない、それがスターバックスだ。

 

まとめ

 今回の長崎のスターバックスの黒板のメッセージは、一歩誤ればフェアトレードで社会から攻撃される危うさをはらむ。しかし、スターバックスは従業員に権限を与え、各自が自分の裁量で行動することができる。

 あなたの職場は、自分の裁量で社外にメッセージを発することができるだろうか?

 

ブロックチェインのPoWはノロマ、コンソーシアム型分散台帳はつまらない

 仮想通貨Bitcoinを支えるブロックチェイン(Block Chain)技術に大いに期待している。ブロックチェイン技術を使えば、知らない者同士が集まって信頼のおけるデータベースを実現できる。これは凄い。

 データベースの用途は広い。様々なアプリケーションが考えられる。仮想通貨の取引を記録したり、メールやTwitterのメッセージを記録したり、ICTアプリケーションのほとんどが記録なしには成り立たない。IOT(Internet of Things)でも様々なセンサーデータが記録される。

 君は、見ず知らずの人間を信用できるだろうか?

 普通は信用できない。そんな信用できないものを寄せ集めて信頼のできるデータベースができるなんて、不思議なことだ。

 仕組みはこうだ。学校の教室を思い浮かべて欲しい。生徒がたくさんいて、みんなが黒板の文字をノートに写している。ノートに写し終えたら、腕立て100回を行い、100回できたら「ハーイ出来ました」と手を上げる。一番にできた人はお小遣いを先生からもらえる。こうやって黒板に書かれた文字が、生徒のノートに記録されていく。

 ブロックチェインではこの腕立て100回をPoW(Proof of Work)と呼ぶ。これが何の意味があるかって? 腕立て100回っていう面倒臭いことをやらされるので、やる気のない生徒、興味本位でいたずらしてやろうって思っている生徒を遠ざけているんだ。

 腕立て100回が一番最初にできた生徒にはお小遣いをあげるので、やる気のある生徒は頑張ってノートに記録を写す作業をする。

 こんな風にブロックチェインは、見知らぬ者同士が集まって信頼のできるデータベースを作っている。技術というよりも、人間的な面倒臭さとお金に対する欲で実現されているんだ。

 技術っぽい説明が好きな人は、ネットにたくさんあるので検索して欲しい。例も貼っておく。でも、実態は人間臭い仕掛けが根底にあることは覚えておいて欲しい。

businessblockchain.org

 

 こんなPoWの欠点は、ずばり処理が遅いこと。いちいち腕立て100回をやっているので、遅いんだ。残念なことに、これを圧倒的に速くする方法は見つかっていない。

 しょうがないので、「見知らぬ者同士が集まって」という部分を妥協しようと考えたのがコンソーシアム型と呼ばれるやつだ。つまり仲良し同士が集まって信頼できるデータベースを作る、っていう作戦。Ethereum(イーサリアム)の使っているHyperledgerという技術が、これを使っている。

 処理速度は速いんだけど、なんだかつまらない技術だと思うんだ。だって、GoogleAmazon, facebookの使っている分散サーバと同じに見えるから。だったら別に新しいアプリケーションを分散台帳で作らなくてもいいんじゃないか? Hadoopみたいな昔の技術でいいんじゃないか?

 知らない者同士が集まって信頼のおけるデータベースを実現できて、処理が高速な技術が欲しい。これがあれば新しいアプリケーションのプラットフォームとして世界をワクワクさせるはずだ。

 

まとめ

 Bitocoinが使うブロックチェインは、知らない者同士が集まって信頼のおけるデータベースを作ることが素晴らしい。でも、処理速度が遅いので、みんなあきらめ始めているように思う。

 もし、処理が高速で、知らない者同士が集まって信頼のできるデータベースを作れれば、ワクワクするようなアプリケーションで世界が変わる筈だ。