英語学習は、ダイエットに似ている。この二つは、少ない労力で最大の効果を夢想する最たるものでないかと思う。例えば、聞き流すだけで突然英語が口をついて出てくる、など誇大広告が目につく。そんな風潮に一石を投じたのが「村上式シンプル英語勉強法―使える英語を、本気で身につける」である。食べなきゃ痩せる、勉強すれば英語ができるようになる。そういったシンプルなメッセージが受けたのか「英語勉強法」は20万部売れたようです。
http://d.hatena.ne.jp/kota2009/20090814/1250220115
著者の村上憲郎さんが出した次の本が「村上式シンプル仕事術--厳しい時代を生き抜く14の原理原則」である。この本は、小手先のノウハウ本やHACK本ではなく、腰の座った教養の本である。教養とは、人間を理解および行動規範のことである。
ノウハウでなく原理原則を。
(中略)
本書で紹介する原理原則は、会社や仕事、国や環境が変わっても、そして時代が変わっても、基本的に変わることはありません。
(中略)
原理原則は普遍です。だからこそ原理原則なのです。
「英語勉強法」と同じく本書も、当たり前のことを当たり前に書いてある。そのため、ノウハウ本的な内容を期待している人は、がっかりすることと思う。効果を誇大に唄う甘い言葉がなく、必要なことをシンプルに必要だと述べているため、読む側にも(実践する)覚悟が必要である。そんな内容である。
この本を読んだ人は、是非「教養」とは何か想いを巡らせて欲しい。
- 作者: 村上憲郎
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2009/10/02
- メディア: 単行本
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