今日の「所さんの目がテン」は、就職の科学であった。内容は、就職面接での合否が、学生の外見に大きく影響されることを実験的に確認したものである。リクルートスーツの色やルックスの良し悪しが面接官に与える影響は大きいことが実験で確かめられた。
中でも特に面白かったのは、モデル(ルックスの良い人)を学生に仕立てて、面接の場でわざと能力のないふりをさせてみた。例えば、わざと常識のない受け答えをしてみたり、論理的でない自己PRをしてみたりモデルにさせたのだ。それでもやはりルックスの良い人が採用判定を得たのである。
これは別に日本人の面接官がダメだというわけではない。「影響力の武器」で示されているとおり、ルックスの良い人はそれだけで他人から好意を得ることが知られている。それ故、ルックスの良い人は就職面接だけでなくあらゆる場面で得をするのだ。これは世界的に通用する話である。
就職活動中の学生にとっては、就職面接の合否がルックスに影響されるというのは、なんともやりきれない話だが、これを不公平だと言っても仕方ない。現実は現実である。学生はこれに対応するしかない。就職活動の学生は、まずは「影響力の武器」を読んで、みるというのはどうだろうか。「影響力の武器」には、ルックス以外にも他者に影響力を及ぼす心理的な武器が整理されている。様々な武器を得ることができるだろう。
- 作者: ロバート・B・チャルディーニ,社会行動研究会
- 出版社/メーカー: 誠信書房
- 発売日: 2007/09/14
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