kotaの雑記帳

日々気になったことの忘備録として記していきます。



情報リテラシー:このニュースは誰のため? マーケティング的な視点

顧客を絞り込み、その絞り込んだターゲット顧客のニーズに合ったものを提供することが、マーケティングの基本である。このマーケティングは、商品販売だけでなく様々な場所で行われている。例えば、政治家は、投票率の高い老人たちを顧客と考え、彼らのニーズに合った政策を実行している。若者は選挙での投票率が低いが故に、政治家の顧客とみなされず、若者向けの政策は実行されない。
 最近、TVでニュースやワイドショーを見ていて、同じことが起こっていることを感じる。若者がネットから情報を得るようになるに従い、若者のTVの視聴時間は近年低下している。つまり、TV番組を制作する者にとって、顧客は老人であったり主婦であったりするのかもしれない。だとすると、TVニュースで取り上げられる話題は、老人問題であったり、主婦の子育て問題が中心になる筈だ。
 ニュースバリューのある話題を提供するのがマスコミの使命であるが、TVにとってのニュースバリューとは老人や主婦に対する価値であり、この記事を読んでいる君たちに対するバリューではないかもしれない。TVで放送されていること、それは、みんなの関心事ではなく、偏った誰かの関心事である。