kotaの雑記帳

日々気になったことの忘備録として記していきます。



ロジカルシンキングと水平思考

 ロジカルシンキングとは、客観的なデータとベストカレントプラクティスを基に、論理的な思考を展開して答えを探す方法であり、仕事をするうえでの定番的な方法である。この方法の長所は必ず答えが出ることだが、誰が考えても同じ答えになるため他者との差別化ができないことが欠点である*1

 このロジカルシンキングを限界を超えるために必要なのが、水平思考である。いわゆる突飛な発想により思いがけない成果を上げる場合には必須になる技術である。例えば、アマゾンの電子書籍Kindleには携帯電話の通信モジュールが内蔵されていて、ユーザはどこででも電子書籍を買うことができます。通信の契約や通信料はユーザからは見えないようになっています。このような新しい製品やサービスを作り出すには水平思考が有効です。

 ここで問題になるのは、水平思考はロジカルシンキングに比べて訓練しづらいことです。質の良い突飛な発想を思いつく力を鍛えるにはどうすればよいか? 色々な方法が提案されていますが、私の経験では、なるべく離れた二つの物の共通点を考えるのが良いようです。例えば、twitter原子力発電所の共通点を考えると面白いでしょう。これは、「佐藤可士和の超整理術」では「ものを例える重要性」という表現で述べられています。

 このように大いに武器になる水平思考ですが、気をつけるべき点が一つあります。それは、突飛なアイデアを出すことを追求するあまり、問題が解決しない(何のためにアイデアを出しているのか見失う)場合があります。水平思考で出した突飛なアイデアを現実に適用可能な案に仕上げるのはロジカルシンキングが必要です。結局、ロジカルシンキングと水平思考の両方が必要ということです。

 アイデアを出す技術を学ぶにお勧めの本を一冊選ぶとしたら、私は「スウェーデン式 アイデア・ブック」を勧める。これまでこの本役に立った場面は少なくない。

佐藤可士和の超整理術 (日経ビジネス人文庫)

佐藤可士和の超整理術 (日経ビジネス人文庫)

スウェーデン式 アイデア・ブック

スウェーデン式 アイデア・ブック

*1:ロジカルシンキングを身に付けていない他者との差別化はできるが、、