「平成23年版 子ども・子育て白書」が政府により公開された*1。各種ニュースで話題の以下の文言が含まれている白書です(36ページ)。
また、内閣府が実施した「結婚・家族形成に関する調査」(2011年)によると、既婚者(結婚3年以内)の割合を年収別に20代、30代の男性についてみると、300万円未満では8〜10%である一方、300万円以上の各階層は25〜40%となっており、300万円を境に大きな差がみられる。
上の図を見ると、確かに年収300万円未満と300万円以上の既婚率にはギャップがある感じがしますが、詳細に見ればギャップが有るのは30代だけで20代にはギャップを感じません。このグラフで重要なことは、年収と既婚率には相関があるということです。端的に言えば年収が低いと結婚していないということです。
この白書には他にも興味深いデータがあります。以下の図をみると、年々男性は結婚できなくなっていることが分かります。
「男性の給与が伸びない」というブログによると、女性の社会進出が進み始めると男性の収入が増えなくなる、とのことです。もし、女性が男性を年収により結婚相手から除外しているとすると、女性の社会進出が年々進むことにより男性の収入が伸び悩み、その結果結婚できない男性が増えていると、考えることも出来そうです。
これから男性はどうなるのでしょうか?今後、頭脳労働では女性との競争が激しくなり、肉体労働では機械による自動化システムとの競争が激しくなります。男性の肩身は年々狭くなっていくのかもしれません。