Mobile World Congress 2011(MWC2001)でサムソンがWi-Fi Directのデモを行った。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20110216/357274/
デモの内容は、スマートフォン同士で写真を共有するというもの。
さて、このデモがいけてるかというと、全くいけてないと思う。写真共有だったら、Bluetoothでもできるし、赤外線でもできるし、セルラー回線とクラウドサービスを使って行うことができる。天下のサムソンが考えて、写真共有程度のユースケースしかないのだったら、世界中を見渡してもこれ以上のユースケースは(少なくとも大手の会社には)無いのだろう。
Wi-Fi Directのような近距離無線通信によるデータシェアは、クラウドサービスと真正面からぶつかる。もちろん、近距離無線で通信を行う方がコスト的には低いのだが、クラウドサービスには集合知による付加価値とメールアドレスによる認証という武器がある。大雑把に言えば、どっちも互角というところ。
Wi-Fi Directの普及の最大の障壁は、セキュリティの設定だと思う。認証の設定って面倒で、一部の人しかやりたがらない。認証設定をユーザから見えなくすることってできないだろうか。