電子情報通信学会が、論文の書き方講座の動画を公開しています。
http://www.ieice.org/~cs-edit/magazine/ronbun_kouza.html
和文、英文、回答文の書き方の3つがありますが、今回は和文のメモを書いてみます。
論文査読委員からみた論文の書き方が紹介されています。
最近、「書き方、議論の進め方が不明確」という理由で不採録になる原稿が多い。
論文査読の4つの視点
- 新規性
- 提案されている内容が従来にない新しい内容であること。優先性(人より先に提案した)と独創性(だれでも思いつくような平凡な新しさではない)の二つ
- 有効性
- 論文の内容が学術や産業の発展に何らかの意味で役に立つものであること
- 信頼性
- 了解性
感想
了解性が理由で論文が不採録になるのは、もったいない。了解性の悪い論文は条件付き採録時のコメントが「わかりづらい」とざっくりした内容になり、新規性・有効性・信頼性のチェックをしてもらえない場合が多くなろう。その結果、補正しても不採録になることが多いのだと思う。
信頼性は評価(シミュレーション)条件の前提がおかしい場合が多いらしい。確かに論文を読んでいて、シミュレーション条件の仮定が多すぎて提案手法の評価になってない論文を見かける機会が増えた気がする。