kotaの雑記帳

日々気になったことの忘備録として記していきます。



三脚 vs 一脚

 明快な解説で知られるデジカメ撮影の本「デジタルフォト達人への道 1」で強調していることは、撮影時には”三脚を使え”さもなくば”一脚を使え”、プロはどんなに明るい場所でも手持ちでの撮影はしない、ということだと思います。特にマクロ撮影や望遠レンズでの撮影では、手ブレの影響が出るためです。

 この本を読んでからしばらく三脚と一脚について調べていました。調べた内容についてまとめておきます。

三脚と一脚共通の事項

 まずは、カメラの重さを知ろう。そしてレンズの重さをそれに加えよう。カメラが大体1Kg程度、大口径レンズは1Kgから2Kgなので、合わせて2Kgから3Kgの重さに耐えられる三脚(または一脚)を選ぶ必要がある。

 次に、三脚の材質を知ろう。アルミニュームかカーボンの大きく2種類の材質がある。アルミと比べてカーボン三脚は軽いが高価。ただ、気を付けなければいけないことが二つある。一つ目は、三脚は軽いほど良いかというとそうでもなく、重いほうが安定する。軽い三脚は風であおられて転倒する場合もある。二つ目は、小型三脚はアルミでも十分軽い場合がある。必要以上に軽さを求める必要はない。

 そして、雲台について知ろう。三脚とカメラを接続する部分に雲台という器具をはさむことで、カメラの角度を自由に変えることができる。雲台が悪いと構図決めにイライラするので、精神衛生上雲台は良いものを選んだ方が良い。滑らかに動き、ロックした際にズレたりせずスッと固定されるのが良い雲台。

 最後に、足を伸縮する段数について知ろう。三脚の足を伸縮する際の段数は少ないほど安定する。しかし、段数が少ないと低い位置での撮影が制限される場合がある。構図決めに影響するので低位置用の三脚を別に用意するか、足の段数の多いもので我慢するか決めること。

三脚特有の事項

 
うーん、特に無いかな。

一脚特有の事項

一脚では雲台が無くてもカメラの角度を変えることができる。そのため、雲台なしでもある程度使うことができる。しかし、カメラを縦にした構図での撮影には雲台は必須。雲台なしでは横位置での構図に限定される。

一脚購入

 色々調べた末に、私はVelbon社のEXUP-43を買いました。その理由は

  • RUPシリーズとEXUPシリーズを比べると、クイックシューの有無が違いに見える。私は一台のカメラで撮影するので、クイックシューは不要。ということでEXUPシリーズの勝ち。
  • EXUPシリーズとウルトラスティックシリーズを比べると、EXUPシリーズが断然安価なので、EXUPシリーズの勝ち。
  • EXUPシリーズの中で、雲台が欲しいと思うと、EXUP-53とEXUP-43の二択になる。この両者の違いは、足の段数でEXUP-53は5段、EXUP-43は4段。足の段数が少ない方が安定するのでEXUP-43の勝ち。

 買ったEXUP-43を少し試した所。一脚の有り無しで撮れる絵のキレが変わりました。ま、部屋の中という暗い場所だったせいもありますが、違いを見てホーって思う程度には変わります。

一脚のインプレッション

 2012年5月20日にバラ園にバラの撮影に行ってきました。今回は一脚を使いました。
 一脚を使った印象は、とにかく楽、の一言です。移動に邪魔にならず、設置も簡単。なんといっても足が一つですから、足を伸ばすのも簡単です。写真の写りの方は、失敗写真が劇的に減りました。バラの写真を撮るときは、たくさんの花の中から一番きれいな花を探して、その花の中心にピントを合わせるのがセオリーですが、これがなかなか難しい。花の手前や奥にピントが合うことが結構あるのですが、一脚をつかうとピッタリ合います。下の写真は、一脚を使って撮影したものです。



追記

 最近、高倍率ズームのコンパクトデジタルカメラを買おうかどうか迷っています。カメラ屋さんで試してみると、望遠いっぱいで撮影するときブレるんですよね。カメラ自身が軽いので僅かな力でカメラが動いてしまう。運動会なんかで、目一杯望遠を使うときには一脚が必須でしょうね。