kotaの雑記帳

日々気になったことの忘備録として記していきます。



儲からないのは誰のせい?

麻生財務相「利益出してない企業は運が悪いか能力ない」』(朝日新聞Digital)

麻生太郎財務相は6日の長野県松本市内での街頭演説で、「この2年で株価は1万7千円まで上がった。円安にも振れた」と景気回復の実績を強調する中で、「その結果として企業は大量の利益を出している。出していないのは、よほど運が悪いか、経営者に能力がないかだ」と語った。麻生氏は3日の香川県内や5日の神奈川県内での演説でも同様の発言をしている。

本当に麻生太郎氏なら言いそうなフレーズだ。その真偽はおいといて、面白いお題だと思う。

 基本的に、儲けていない会社というのは、「運が悪い」あるいは「経営者に能力が無い」のだと私も思う。資本主義社会の基本だと思う。例えば、円安になれば輸出産業は有利になり輸入産業は不利になる。円高になればそれが逆になる。ただそれだけだ。為替相場はの動きをコントロールすることは基本的にできないので、円安になるか円高になるかは運が良い、悪いといった話だ。だからこそ、為替リスクに備えるのは経営者の仕事であって、その備えができていないとしたら能力が無いと言われても仕方ない。円安になれば輸出企業の儲けを税金として吸い上げ、輸入企業へ補助という形で押し込むならば、それは社会主義社会だ。

 中小企業が倒産したときに気の毒だと思うのは、社長の個人資産が銀行の担保に取られており、個人の生活も一緒に破たんすること。そう思うと、政治の問題というよりもファイナンスの問題だと感じる。