日経新聞 2019年9月26日)がFacebookのCEOザッカーバーグにインタビューした際に、彼が”まずやってみる文化”を変えると言った。
まず製品をつくり問題があればその時点でやめるのではなく問題の先手を打つように経営のかじ取りを修正したと訴えた。(中略)「プライバシーなど一連の問題を経験し、われわれは変わった。社会にとってセンシティブなことをするなら問題点をつぶす期間を持ちたい」と同氏。「5年前とはまったく違うアプローチだがそれが正しい」。
日本企業は意思決定が遅いとよく言われる。その際によく引き合いに出されるのがFacebookだ。彼らはリスクを取る、なのに日本企業はリスクを取ろうとしない。だから日本企業は遅いのだ、と。
もっと早くもっと早く、まずやってみて失敗してから考えよう、そんな意見が増えている。リーン・スタートアップ だとか、DCAP(Plan Do Check Actionの順番ではなくて、まずDoしてCheck Action Planと言う意味)だとか。
”まずやってみる文化”は本当にダメなのか?
ザッカーバーグが「社会にとってセンシティブなことをするなら問題点をつぶす期間を持ちたい」と言うように、やってみる内容次第でPlanにかける時間を変えるべきだ。当たり前だ。だけど、この内容次第という点が、これまで無視されてきた。”日本企業は遅い、これからはDCAPであるべきだ”というに。