この春、新たに発売されたベニカナチュラルスプレーが結構良い。私も春から使い始めたが、かなり害虫被害を防ぐことができています。使用回数の制限がないことも良い。
春が終わり、気温の上がるこの時期になると害虫、特にヨトウガやタバコガの幼虫に新芽を食べられる被害が起こります。
この時期のバラは春の花後剪定が終わり新芽が吹いていますが、この新芽を虫が好んで食べます。柔らかくて美味しいのでしょうね。でも、新芽にある生長点を食べられるとバラの成長が止まってしまうので、困ります。
例年は、ベニカXネクストスプレーを使って害虫対策をしていたのですが、このスプレーは使用回数制限があり年に4回しか使えないのが困りものです。さらに、他の薬剤とローテーションを組むのが難しい。ローテーションを組む薬剤が少ないため。詳細は別記事に書いておきます、宜しければご参照下さい。
【バラの殺虫剤、お手軽なスプレー剤はローテーション散布しづらい - kotaの雑記帳 (hatenablog.com)】
今年発売されたベニカナチュラルスプレーは、ベニカXネクストスプレーとローテーションが組めることと、使用回数に制限のないことが嬉しい。
ナチュラル系の殺虫剤は効かない印象がこれまでありましたが、これは結構効きます。成分のBT菌が素晴らしい。
私は、バラの葉に虫の食べた跡をみつけたら、ベニカナチュラルスプレーをかけるようにしています。すると被害が止まります。BT菌はガの幼虫にしか効かないため、益虫のカマキリやテントウムシ、クモなどを殺さない。これも気に入っています。もちろん、BT菌は人間にも無害です(人間に無害な理由については、別記事【ベニカナチュラルスプレーの効果とコストパフォーマンス - kotaの雑記帳 (hatenablog.com)】に書いてあります。
最後に、ベニカナチュラルスプレーの欠点も書いておきます。
バラを育てている場合にのみ限定ですが、チュウレンジハバチの幼虫には、ベニカナチュラルスプレーは効きません。BT菌が効くのは、チョウ目、ハエ目、コウチュウ目の幼虫です。一方で、チュウレンジハバチは、ハチ目ハバチ科となり、BT菌を有効成分とするベニカナチュラルスプレーは効きません。
追記:2024年7月12日
バラだけでなく、家庭菜園のトマト、トウモロコシ、オクラなどにもベニカナチュラルスプレーを使っています。これまでは、虫がトマトの実を食べてしまうことがありましたが、食べる物に対して毒性のある殺虫剤をかけるのは気持ち的に抵抗があり、害虫に食べられるままにしていました。しかし、ベニカナチュラルスプレーをかけるようにしてから、害虫にトマトが食べられることはほとんどありませんでした。
また、ハダニにもベニカナチュラルスプレーは効果があります。使用の際に、ちょっとしたコツを知っていると効果が増します。それは、葉の表ではなく、裏面にかけること(ハダニは葉裏に潜んでいるため)と、スプレーした3日後に再度スプレーすること(ハダニの卵は産卵後2~3日で孵化するため)です。ハダニは殺虫剤が効きにくい害虫ですが、ベニカナチュラルスプレーの成分の一つである調合油(植物油)が、ハダニの気門をふさぐため、ハダニが薬の耐性をもつことがありません。この点でもベニカナチュラルスプレーは使いやすいです。