内容の概略
植物を育てる時に使う土に撒くタイプの殺虫剤には、以下の3種類ありますが、その殺虫成分の違いを記し、それにより効果的な使い分けを記します。
- ベニカXガード粒剤
- オルトランDX
- GFオルトラン
はじめに
バラを育てていると必ずと言って良いほど害虫の被害に遭います。ヨトウムシ・チュウレンジハバチ・タバコガ等々、たくさんの虫がバラの葉を食べに来ます。バラは太陽の光が大好きな植物ですが、虫に食べられて葉が無くなると、その大好きな光を受け取ることができずバラは弱ります。そしてバラ以外にも害虫の被害に遭う植物はたくさんあります。
ホームセンターに行けば、様々な殺虫剤が売っており、どれを使えば良いか迷います。そこで、ここでは土に撒く粒剤タイプの殺虫剤の効果的な選び方を紹介します。
近年、住友化学園芸からベニカXガード粒剤という活気的な商品が発売されました。害虫防除に加えて、うどん粉病や黒星病などの病気も防ぐことができるというものです。
うどん粉病や黒星病に弱いバラを育てる場合は、このベニカXガード粒剤を使えば良さそうですが、これらの病気にかからない植物(例えばマーガレットやペチュニアなど)を育てている場合は、わざわざベニカXガード粒剤を使う必要があるのでしょうか?
実は、病気の心配をしない場合は、オルトランDXが安くてお勧めです。理由は、殺虫成分はオルトランDXの方が強力だからです。殺虫成分を調べてみると以下のようになります。
- **ベニカXガード粒剤** クロチアニジンを含みます。
- **オルトランDX** クロチアニジンとアセフェートの二種類の殺虫成分を含みます。
- **GFオルトラン** アセフェートを含みます。
つまり、ベニカXガード粒剤とGFオルトランの二つを足し合わせたものがオルトランDXなのです。
殺虫剤の使い分けの方法
これらの粒剤の使い分けを考えると以下のようになります。
- **うどん粉病や黒星病が気になる植物を育てている場合** ベニカXガード粒剤を使用します。
- **病気の心配がない場合** オルトランDXを使用
- **繰り返し使用する場合** ベニカXガード粒剤とGFオルトランを一か月毎に交互に使用すれば、年に9回まで撒くことができます。病気予防には別の薬剤を追加使用します。
まとめ
植物の健康を守るためには、適切な殺虫剤の選択が重要です。この記事で紹介した情報を参考に、あなたの植物に最適な製品を見つけてください。