以前に(TTL)位相差AFの仕組みを説明したが、分かりづらいようなので絵を描いてみました。
http://d.hatena.ne.jp/kota2009/20100316/1268695983
まずは、レンズの基本から。ある一点から出た光は、レンズを通って一点に集まる。次に上の図。紫の線上の任意の点から出た光がレンズを通って一点に集まる箇所が常に水色の線上にあるとき(ピンクの線は撮像素子のつもりで見てください)、ピントは紫の線上に合っている状態です。
ピントが紫の線上に合ったいるときに、ピンボケは、撮影対象物が紫の線よりもレンズに近い側にあったり、遠い側にあったりする場合におきます。茶色の線は対象物がピント位置よりも後ろにある場合です。フォーカスをあわせるための撮像素子を別途水色の線上にも置いておくと、緑の線よりも外側でピンクの線と交わります。黄色の線は対象物がピント位置よりも前に有る場合です。この場合は、黄色の線は緑の線よりも内側でピンクの線と交わります。
さて、ピントが合っているときには、ピント合わせよう撮像素子(ピンクの線)の同じ位置に光が届きます。対象物がピント位置よりも後ろにあれば外側に、対象物がピント位置よりも前側にあれば内側に光が届きます。このように光が届く位置を測ればレンズをどこに動かせば良いか求まります。
位相差AFでは、このようにピント合わせるための撮像素子(正確にはラインセンサー)が別途必要なのでコスト高になりますが、ピント合わせは高速に行うことが出来ます。
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