「しがみつかない生き方」(香山リカ)を読んだ。この本は2009年に売れた本であるが、遅ればせながら読んでみた。
この本で著者の言いたいことは、マスコミや社会・親などがキミに送り続けているメッセージを疑え、ということだ。キミが当たり前だと思っていることは、誰かに刷り込まれたものかもしれない。当たり前のことができないからといって、それをキミが不安に思うのは間違っているのかもしれない。
この本の中で、興味深いのは
- 恋愛が大切だとは限らない。
- 生まれた意味、生きる価値、仕事に夢を求めない。
- 勝間和代を目指さない
それでは、しがみつかない生き方をするためにはどうすればよいかといえば、「うれしかったことを覚えておく」というシンプルな結論に集約される。
しかし、既に刷り込まれた常識を疑うのはかなり難しい、例えば『「替えのきく存在」でいる方がいい』という節があり、自分は誰かにとって唯一無二の存在であるなどと思わないのが良いとある。しかし、誰かにとって唯一無二の存在でないと自覚しながら、自分のアイデンティティを保つのはとても難しいと、私は感じる。
しがみつかない生き方―「ふつうの幸せ」を手に入れる10のルール (幻冬舎新書)
- 作者: 香山リカ
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2009/07/01
- メディア: 新書
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