kotaの雑記帳

日々気になったことの忘備録として記していきます。



「生きがいのある人生」という幻想

 「「やりがいのある仕事」という幻想 (朝日新書)」を読んでいろんなことを思った。

それじゃあなぜ仕事をするのかといえば、お金がなければ生きていけないからだ。当たり前の話。欲しいものもある。読みたい本を買って何か適当に文章がかけていればそれで幸せな僕だが、ただそれだけの為にお金を稼いでいる。仕事はお金を稼ぐための手段にすぎない。『仕事というものは、今どんな服を着ているのか、というのと同じくらい、人間の本質ではない』というのは本書の言葉だが、まさにこの通り。

 生きていくのにお金が必要だから働くのだ、という主張はまぁ正しい気がする。一方で、気になるのは、ではなぜ生きていくのだ? という疑問だ。読みたい本を読んで、どうするんだ? 美味しいものを食べてどうするんだ? 

 上のロジックの前提には、生きがいのある人生がもともと存在し、その人生を続けるためにお金が必要である。よって、働く必要がある。こんな流れである。では、そもそも生きがいのある人生とは存在するのか?という問いには答えていない。

 なにが言いたいかというと、何のために生きていくのか? という問いも考えた方がいいよ、と。

 私は、堀場製作所の社訓が好きです。その社訓は、「おもしろおかしく」。仕事も「おもしろおかしく」楽しめるという考え方なんだろうっと私は受け取っている。ちなみに、この社訓は英語では"Joy and Fun"と表現するようです。"Joy"という単語を使っているところがまた考えさせられます。