写真を綺麗に撮ろうと思うと避けて通れないのが、RAW現像です。しかし、LightroomなどのRAW現像ソフトは色々なことができて、RAW現像で何をしていいのか分からなくなる時があります。そこで、新宿の本屋さんでRAW現像に関する本を物色したところ、良い本がありました。「RAW現像の教科書―プロ級の現像仕上げを覚えたい! 」と「プロがやさしく教える写真を最高に仕上げるRAW現像と写真補正の基本 Photoshop Lightroom 5.5対応」の2冊が秀逸です。
「RAW現像の教科書―プロ級の現像仕上げを覚えたい! 」は、どんなRAW現像ソフトを使っている人にも良い本だと思います。「プロがやさしく教える写真を最高に仕上げるRAW現像と写真補正の基本 Photoshop Lightroom 5.5対応」は、Lightroomユーザには良い本だと思います。
私は、Lightroomを使っていますが、「RAW現像の教科書―プロ級の現像仕上げを覚えたい! 」を買いました。
この本を読んで、改めて分かったことは、RAW現像とは写真の”明るさ”と”色”を調整する作業である、ということです。それだけと思う方がいるかもしれませんが、それだけです。ただし、写真全体の”明るさ”や”色”を調整するだけでなく、ある特定部分だけ調整することができるため、複雑に思えるのです。
まずは、”明るさ”について説明します。下の写真は、(分かりにくいですが)女性の後ろに明るく白く光るディスプレイがあります。そのため、カメラの露出調整がその明るさに反応して、女性の顔が暗く写っています。これはこれで悪い写真ではないのですが、明るさの調整をするとグッと見栄えがします。
下が明るさを調整した写真です。
どうです?結構写真の印象が変わることが分かると思います。微妙な差が大きな違いを生むのです。
次は、”色”について説明します。色は少し複雑です。”カラートーン”について知っていると、分かり易いです。例えば、単に赤と言っても、色々な赤があります。この違いを表すのがトーンです。
(基本用語カラーコーディネイト講座ガイド より)
ただし難しいことを知る必要はなく、RAW現像する際には「色は、輝度(明るさ)と彩度(鮮やかさ)の二つのパラメータで調整できる」ということを知っていれば大丈夫です。
下の写真は、レストランで料理の写真を撮ったものです。悪い写真ではないのですが、野菜の緑を鮮やかにすると美味しさを表現できると思いました。そこで緑色の彩度を上げるとともに輝度を上げました。
下は野菜の緑を鮮やかにした写真。
どうですか? ずいぶん野菜の印象が変わったことが分かると思います。
追記
"明るさ"と"色"の調整の具体的な例を別エントリに書きました。
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プロがやさしく教える写真を最高に仕上げるRAW現像と写真補正の基本 Photoshop Lightroom 5.5対応
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