私は、上手に写真を撮りたい。綺麗な写真や、記憶に残る写真、その場の雰囲気が伝わる写真を撮りたい。
偶然綺麗な写真が撮れたとき、綺麗とはこういうことなのかと発見があって楽しいから。記憶に残る写真やその場の雰囲気が伝わる写真も、それがごく稀に撮れたとき、その場の雰囲気ってなんだったのかが分かる。そういう発見が楽しい。
写真の含むものは少ない。被写体と背景、色と明るさ、その程度しかない。この少ない要素から、綺麗や雰囲気が創られると思うと、不思議な気がします。
「RAW現像は、旅の思い出が宿る」(Sakak's Gadget Blog)
このブログでは、楽しいからRAW現像をするのだと記されています。
私もRAW現像は楽しい。そして、楽しいだけじゃなくて撮影が上手になる、スキルアップになると思っています。そして、この記事はスキルアップという視点で書いている。記事のタイトルを「RAW現像で写真修正で、撮影スキルアップ」としているのは、RAWでなくJPEGで撮って、Lightroomなどのソフトで写真を修整することで十分だと思っているためです。
なぜ写真修正をすると、撮影スキルがアップするか?
少ない撮影回数でも、多くの撮影パラメータを試すことができる。これにより、撮影スキルが向上します。
プロのカメラマンは、一つの被写体に対して何度も何度もシャッターを切ります。絞り値やシャッター速度を変えて、様々なパラメータで撮影しています。多くのトライ&エラーを繰り返しながら最良の一枚を創っていきます。このトライ&エラーを通じて経験値を上げて、撮影スキルをあげています。
私たちのアマチュアカメラマンは、被写体を長時間占有できません。そのため、数回シャッターを切ることしかできず、経験値を上げる機会が少ないのです。しかし、家で写真を修整しながら、様々なパラメータ値を試すことで、経験値を上げることはできます。
つまり、写真を撮りっぱなしにするのではなく、撮った写真に対してもっと良くできないか試す作業が大切であり、それが写真の修整作業なのです。
作業例
写真修正の作業の例を書いておきます。写真は、CP+ 2016でJEPG撮影したものです。
露出補正
全体的に明るくなるよう露出補正した写真がこれです。
Lightroomで「露光量」のパラメータを大きくしています。どこまで「露光量」を大きくするかは、右の女性の顔の明るさで決めています。逆に言えば、背景部分は明るくなりすぎて白とびしていますが、気にしていません。
構図の補正
全体的に明るくした後の写真を眺めると、左にマスクをしたオジさんが写り込んでいる(赤丸部分)が気になります。そこで、オジさんが入らないよう写真をトリミングしてみました。
オジさんが入らないよう構図を変えた写真がこれです。
こちらの方がすっきりしていて良い構図です。写真を撮るとき背景を整理するとは、よく言われることです。その意味は分かります。
オジさんが入らないようにするため左側の女性の一部が外れてしまいました。しかし、右側の女性を「綺麗」にすることを目指しているため、我慢です。
まとめ
写真の修整作業は、パラメータを変えた撮影を疑似体験することです。この疑似体験によって、もっとこうすれば良いというヒントを得ることができます。そうして、撮影スキルが向上していきます。
修正ソフトは何を使っても良いです。お好みのものを使ってください。
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