顎下腺癌がみつかり、2016年9月に手術で摘出しました(詳細は、別エントリー「顎下腺癌を経験」に書きます)。この手術の後遺症がいくつかあります。そのなかで、腕が上がらなくなったことについて書きます。
体の左側の首を切ったため、左手を自由に動かせなくなりました。左手を横から上にあげようとすると、水平より下から上げることができません*1。横からではなく前からなら腕は上がりますが、完全に上まで上がりません。左側の僧帽筋をうまく動かせないのです。
退院した日からリハビリを続けています。リハビリメニューは、大きく3種類あります。
(1)肩こりを防止するリハビリ
僧帽筋が動かないと、ひどい肩こりがします。これを防ぐため、次の運動をしています。
- 首を前に倒すしてストレッチ、後ろに倒すストレッチ(10回)
- 首を左に倒すしてストレッチ、右に倒すストレッチ(10回)
- 首を左に回す(左を見る)ストレッチ、右に回す(右を見る)ストレッチ(10回)
- 肩を上にあげ、下に下げる運動(10回)
- 肩を前に動かし、後ろに動かす運動(10回)
(2)肩が動かなくなる(Frozen Sholder)を防止するリハビリ
肩は、動かさないと、固まって動かなくなります。いわゆるFrozen Sholderと呼ばれる状態になります。これを防ぐため、次の運動をします。
- 仰向けに寝転んで、腕を伸ばして足につけます(気をつけの態勢)、腕を伸ばしたまま前から頭の上にあげます。そして、腕を、頭の上から逆の経路で足まで戻します。(10回)
- 仰向けに寝転んで、腕を伸ばして足につけます(気をつけの態勢)、腕を伸ばしたまま、今度は横から頭の上にあげます。そして、腕を、頭の上から逆の経路で足まで戻します。(10回)
- 仰向けに寝転んで、両手を組んで前に伸ばします。その手を前に伸ばします(肩が前に出るようにする)。(10回)
(3)僧帽筋のトレーニング
僧帽筋が弱っているので、トレーニング用のゴムバンドで鍛えます。
- ゴムバンドの端を足で踏んで、もう一方の端を手で持ちます。その手を横から上にあげる運動(棘上筋の運動)(5秒×10回)
- ゴムバンドの端を壁に固定して、もう一方の端を手で持ちます。その手を内側に引っ張る運動(肩甲下筋の運動)(5秒×10回)
- ゴムバンドをの右端を右手で、左端を左手でもって、左右に引っ張る運動(棘下筋の運動)(5秒×10回)
手術後2か月は、腕が水平より上には上がりませんでした。3か月目位から痛いながら上まで上げれるようになりました。4か月目の今は、あまり痛むことなく上まで上げることができます。ただ、腕が耳につくほどには上げることはまだできません。
追記:2017年3月21日
腕の力も戻ってきて、腕を上にあげる際の痛みはもうありません。また、腕を耳につくまで高く上げることもできます。
病院のリハビリの先生によれば、腕を上げる力はまだ弱いとのこと。肩を傷めるので、ものを投げたりしないようにと注意を受けました。
追記:2017年6月16日
今もリハビリを続けています。
まだ腕の力は弱いように感じます。まだしばらくリハビリを続けようと思います。
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*1:首のリンパ節を取り除く頸部郭清術を行ったため、副神経が麻痺しているようです。