kotaの雑記帳

日々気になったことの忘備録として記していきます。



本「知の整理術」(Pha)の感想:ニート流、楽しく学ぶための方法

(ぱくたそ )

 

 Phaさんの書いた「ゆるくても続く~知の整理術」という本を読んだので、そのメモをここに記します。

 

著者のPhaさんについて

 「日本一有名なニート」と呼ばれる人で、「努力」とは縁遠い方です。

 ゲーム感覚で京都大学を受験し、合格しました。そして卒業後、就職しましたが、3年で退職し、以後ニート生活を送っています。

 本書の中でも、「すぐ疲れる」という言葉が何度も出てきて、長時間働くことが苦手な人なのだと思います。

 

知っているから面白い

 人間は、知っている話は面白く、知らない話はつまらない、と感じます。

 例えば、サッカーの知識のない人が、サッカーの試合を観ているとしましょう。試合しているのが、まるで知らない外国のチームだとしたら、すごくつまらないサッカー観戦になると思いませんか?あるいは、芸能人やインフルエンサーについてのゴシップ話を、あなたに友人が話しているとしましょう。もし、あなたがそのインフルエンサーを知らないときは、友人の話は退屈に聞こえるでしょう。ところが、もし、あなたの知っているインフルエンサーの話であれば、面白く聞けるでしょう。

 つまり、知識があれば、楽しい人生を送るうえで、とても有利です。

 

しかし、努力は辛い

 日本人は努力が好きですが、正直、努力するのはしんどいです。

 そのためか、努力をさせようとする言葉が周りに溢れています。例えば、「諦めたらそこで試合終了だよ」( スラムダンク)、「努力した者が全て報われるとは限らん。しかし、成功した者は皆すべからく努力しておる!」( 銀魂)、努力は天才を超える」(ドラゴンボール)など。

 しんどい努力をしてまで、勉強したくはないというのが本音です。

 

努力しない方法がある

 Phaさんの特徴は、努力しないで知識を得る方法をみつけたことです。

 まず、基本的な考え方として、以下のように言っています。

知識についても同じで、そのときの自分に本当に必要な知識を得る作業は楽しい。もし勉強が楽しくないのだとしたら、その知識は自分には必要ないのかもしれない。

本当は必要ないのに、「人に言われたからやる」とか「みんながやっているからやる」という理由でやっているからじゃないだろうか。

そんな勉強は、やらなくていい。自分が本当に楽しいと思って、本当に知りたいと思うことだけ学ぶようにしよう。

 その上で、大切なことを以下の3つにまとめています。

  1. 「習慣の力」でやる:勉強する環境を作りましょう。場所(例えば、カフェ)を決めるとか、時間を決めるなど。
  2. 「ゲーム感覚」でやる:細かく区切って達成感を得られる工夫(自分へのご褒美、ToDoリストを消すなど)しましょう。また、自分を宇宙人、未来人、既に死んで幽霊になったと考えて遊びをいれましょう。
  3. 楽しいことだけ」やる:楽しんでいる人がいたら、何が楽しいのか聞きましょう。あるいは、楽しんでいる人の真似をしましょう。

 

読書メモの取り方

 また、面白い本に巡り合う確率はそもそも低いので*1、本の面白さに応じてメモ作成に時間をかけます。

  • 重要度 ゼロ:それほど面白くなかった場合、感想は書かず、読んだことだけを記録に残しておく
  • 重要度 低:何か所か面白い部分があった場合、その部分だけ引用してメモする
  • 重要度 中:本全体が面白くて、何か所かメモするだけでは足りない場合、本の面白さをまとめたメモを作り、読書ブログに投稿する
  • 重要度 高:この本は素晴らしい、他の人にもこの本の良さを伝えたいと思った場合、ブログやX(旧Twitter)に、本の良さを他人にも分かるように解説した文章を書きます

 

メリハリをつける

 さらに、読書やネットの情報を見るというインプット系も、メモを残すというアウトプット系も、優先度に応じてメリハリをつけます。

 インプットに関しては、以下のように分けます。

  • 軽いインプット(SNS,はてなブックマークなど)
  • 重いインプット(本を数冊読むなど)

 

 アウトプットに関しては、以下のように分けます。

  • 軽いアウトプット(X(旧Twitter)などに「読んだ」「疲れた」など投稿する)
  • 重いアウトプット(ブログに書くなど)

 

まとめ

 Phaさんの書いた「ゆるくても続く~知の整理術」を読みました。

 本書は、頑張らないでインプットとアウトプットをする方法を紹介した本です。

 知識が多くあった方が人生を楽しめます。しかし、努力するのはつらいです。Phaさんのメッセージは、以下の二つです。

  •  楽しくなる工夫をする
  •  それでも楽しくなければ、やらない

 

 私は読書メモをブログに投稿していますが、これからは、読んだ本の面白さに応じて、メリハリのついたブログ記事にしようと思います。

*1:Phaさんは、100冊に3冊くらいと書いています。