名著を2つ挙げよと言われたら、これを選ぶ。
分野の異なる本だが、いかのYoutube動画を見て、つながった。
【速い思考と遅い思考、ダニエルカーネマンを解説 #ヒューリスティック #バイアス - YouTube】
「反応しない練習」とは、速い思考にSTOPさせて遅い思考で考えることなのだ。
行動経済学者のダニエルカーネマンは「ファースト&スロー」の中で、人間には二つの思考システムがあると述べている。一つが速い思考で、瞬時に答えを出せる高速さが特徴、ただし過去の経験に基づいて判断しているのでバイアスをうけやすい(誤りが多い)、もう一つが遅い思考で、答えを出すには時間がかかるが合理的な判断ができる。人間は遅い思考が苦手でこれを使うにの精神的努力が必要である、そのためほとんどの判断を速い思考で行う。
草薙龍瞬が「反応しない練習」で以下のように述べ、人は「きめつけ」や「思い込み」により、余計な妄想をし、この妄想により悩むとしている。例えば「どうせ私なんてダメなんだ」という具合に。
人が悩んでしまう理由の一つは、「判断しすぎる心」にあります。
「判断」とは、この仕事に意味があるとかないとか、人生は生きている値打ちがあるとかないとか、彼と自分を比較すれば、どちらが優れている、劣っているといった「きめつけ」「思い込み」のことです。
「きめつけ」や「思い込み」をしているのは速い思考であると、上の動画を見て気づいた。そして、人間は遅い思考が苦手だから意識的に練習する必要がある。マインドフルネスや「いやな気分よ、さようなら―自分で学ぶ「抑うつ」克服法」の思考の癖を正す方法も、同じことで、遅い思考の練習をしている。
ばらばらの本から得た知識が一つにまとまった。気持ちがいい、読書の醍醐味だ。そして、自分の中で腑に落ちる理解ができた。「速い思考にSTOPをかける」、これが私にはもっとも腑に落ちる。