kotaの雑記帳

日々気になったことの忘備録として記していきます。



位相差AFとコントラストAFはどちらが正確なのか?

 オートフォーカスの方式には、位相差AFとコントラストAFの二つがある。さて、位相差AFとコントラストAFはどう違うのか気になる人も多いと思う。私も気になったのでは先日調べてまとめた。

 しかし、位相差AFとコントラストAFはどちらが正確なのかという点に関して、どうも良く分からなかった。先日偶然、日経エレクトロニクス(2010年4月5日号)の「時代はミラーレス。展示会に見たカメラの未来」という記事が目に留まった。

 これによると、コントラストAFの方が精度良いようだ。位相差AFは撮像素子とは別の場所に配したセンサーでAFを行っているため、高い組み立て精度が必要である。一方、コントラストAFでは撮像素子自身でAF制御の信号を受信しているので、さほど組み立て精度を要求しないことと、撮像素子自身の高画素化・低ノイズ化の恩恵を直接うけることができる。そのため、本質的にはコントラストAFの方が位相差AFよりも精度よくAFができることになる*1。つまり、精度はコントラストAFが優れているが、AF速度は位相差AFが優れているということだ。

 さて、パナソニックLUMIX DMC G2はコントラストAF方式を採用しているのだが、合焦レンズを軽くすることでレンズ移動の慣性を減らして、高速なAFを実現している*2。このような技術開発が進むことは、ユーザとしては嬉しいことだ*3
 
 追記
 LUMIX DMC G2でレンズにも工夫をして高速AFを実現しているため、他のレンズを使うとAFの高速性が損なわれることが予想できる。また、1gの合焦レンズにしたということは、レンズの描写力を犠牲にしてAF高速性を実現したことを意味する。どの程度の描写力を実現しているかは実際の絵を見ないと分からない。発売が楽しみである。

*1:一眼レフのレビューを見ると、2cm手前にフォーカスが有っているなどの記述を見かけることがある。これを直すにはAFの調整が必要になるのだが、コントラストAFではそういったズレが発生しない。

*2:従来30gだった合焦レンズを1gにしたそうだ。

*3:撮像素子の小さいほどコントラストAFの高速化がやりやすい。つまりマイクロフォーサーズだからこそ実現できたということなのかもしれないが。