kotaの雑記帳

日々気になったことの忘備録として記していきます。



読書

知らないと恥をかく世界の大問題

「知らないと恥をかく世界の大問題」(池上彰)は、池上さんらしい。分かりやすい本です。 本書で、取り上げている個々の「世界の問題」もさることながら、(1)大きな視点で見たとき、「世界の問題」はどういった流れになっているのか、という大きな記述、(2)…

ブラタモリが本になった。街の成り立ちが面白い。

ブラタモリが本になった。 TV ブラタモリと言えば、タモリさんが各地を巡り、マニアックな解説者とともにその街の成り立ちを紐解いていく番組。これを書籍化したのが「ブラタモリ」(角川書店)だ。 TVと同様にマニアックな解説が満載。 例えば、鎌倉につい…

小説「謎解きはディナーのあとで」

嵐の櫻井翔さんと北川景子さんが演じたドラマ「謎解きはディナーのあとで」。その原作は、東川篤哉の同名小説である。 小説「謎解きはディナーのあとで」は、合計3冊の短編シリーズである。令嬢刑事 宝生麗子と、その毒舌執事 影山のコミカルな掛け合いは、…

「論理的に考える方法」から学ぶ二つのコツ

「論理的に考える方法」(小野田博一)は、論的に考えるためにはたった二つの基本を意識すればよいことを、教えてくれます。 この本を知ったのは、wikipediaの「ロジカルシンキング」の説明ページでした。 日常的に使われる「論理的な思考」という表現は、主…

交換殺人には向かない夜

嵐の櫻井翔さんと北川景子さんが演じたドラマ「謎解きはディナーのあとで」。二人のコミカルな掛け合いが楽しい。そして、ストーリーは、刑事事件のトリックを論理的に解説する本格ミステリー。作者は、東川篤哉。 同じ作者の「交換殺人には向かない夜」も、…

資本主義の極意

「資本主義の極意」(佐藤優)は、そもそも資本主義とは何か?を述べた本である。 企業は、常に成長を求められている。あの会社の成長戦略は何だ? これがニュースでは常に取りあげられる。しかし、なぜ企業は成長しなければいけないのだろうか?当たり前す…

嘘つきアーニャの真っ赤な真実

「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」(米原万里)は、故郷を離れた少女が集まり育った学園もの、そして少女たちが大人になった後の物語。大宅壮一ノンフィクション賞を受賞している。嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (角川文庫)作者: 米原万里出版社/メーカー: …

答えは必ずある

自動車会社マツダで、SKYACTIVEの開発を主導した人見 光夫さんの本。プロジェクトXのように根性でやりきった話でもなく、スーパーマンがテクニックを駆使した話でもない。組織風土が悪い中で立ち上がるためのコツが秘められた本である。答えは必ずある???逆…

なるほどデザイン

「なるほどデザイン」(MdN, 筒井美希)は、デザインをする人のための教科書だ。Webや雑誌、ポスター、プレゼン資料などのデザインの一連の作業の基本とコツが記されている。レベルとしては初中級向け。デザインに興味のある人にとって、最初に読むべき一冊…

本物の英語力

「本物の英語力」(鳥飼玖美子、講談社現代新書)は、最新の英語の学習方法を記した本です。 英語を聞き流すだけでどんどん英語力がアップする。そんなことが本当にあるのでしょうか? 英語には、日本人は皆苦労しています。そこで楽して上達したい、という…

コミュニティを演じ分ける

「角川インターネット講座5 ネットコミュニティの設計と力」を読んでいると、そもそもコミュニティとはなんだろう?と考えさせられます。角川インターネット講座5 ネットコミュニティの設計と力 つながる私たちの時代 (角川学芸出版全集)出版社/メーカー: …

資本主義の終焉と歴史の危機

本書は、資本主義の根本を考える本である資本主義とは何か?その成立要件はなんだろうか?資本主義の終焉と歴史の危機 (集英社新書)作者: 水野和夫出版社/メーカー: 集英社発売日: 2014/03/14メディア: 新書この商品を含むブログ (52件) を見る 資本主義とは…

逆転の競争戦略

本書は、競争軸を変えることで業界トップ企業を逆転できることを示している。逆転の競争戦略[第4版]作者: 山田英夫出版社/メーカー: 生産性出版発売日: 2014/03/25メディア: 単行本この商品を含むブログを見る 本書の良いところは、事例が豊富である点だ。一…

なぜ人と組織は変われないのか――ハーバード流 自己変革の理論と実践

「なぜ人と組織は変われないのか――ハーバード流 自己変革の理論と実践」は、人が変われない理由を深堀している。 高血圧の人に、「塩分を控えないと死にますよ」と医者は言う。そう言われても食生活を変えることはなかなかできない。変えるモチベーションは…

督促OL 修行日記

本書は、パンチの利いた出だしで始まる。 「今からお前を殺しに行くからな――」 お客様はそう言うと、プツリと電話を切りました。 督促OL 修行日記 (文春文庫)作者: 榎本まみ出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2015/03/10メディア: 文庫この商品を含むブログ …

人に強くなる極意

「人に強くなる極意」(佐藤優著)は、対人関係における心構えを示す本だ。アドラーの「嫌われる勇気」でも書いている通り、世の中のストレスのほとんどは対人関係に起因する。人に強くなる極意 (青春新書インテリジェンス)作者: 佐藤優出版社/メーカー: 青…

わかったつもり~読解力がつかない本当の原因~

「夕鶴」(木下順二著)は、助けられた鶴が“つう”という女になって、助けた男のところにお嫁にきたお話です。“つう”が美しい布を織ったのは、男への恩返しではない。「わかったつもり~読解力がつかない本当の原因~」(西林克彦著)では、このような例を挙げて、…

国語の点数が上がる、「わかったつもり~読解力がつかない本当の原因~」

国語の点数を上げるためには、どんな勉強をすればよいのだろうか? そんな悩みを持っている受験生は多いのではないだろうか。「わかったつもり~読解力がつかない本当の原因~」(西林克彦著)は、そんな疑問に対するヒントが記されている。わかったつもり?読解…

無気力なのにはワケがある 心理学が導く克服のヒント

なんだかやる気が出ない、無気力である、うつ症状がある等の原因は、無力感を知らず知らずに学習してしまうことにある。無力感を学習するとは、どういうことだろうか? 「無気力なのにはワケがある 心理学が導く克服のヒント」(大芦治 著)は、学習性無力感…

文章は接続詞で決まる

長く文章を書いていると、良くも悪くも自分なりのスタイルができてきます。「文章は接続詞で決まる」(石黒圭 著)は、自分の文章スタイルを見直すきっかけを与えてくれます。文章の論理構造は、接続詞で決まります。その接続詞を見直すことで、文章の論理構…

「世界の経営学者はいま何を考えているのか ― 知られざるビジネスの知のフロンティア」と「ビジネススクールでは学べない 世界最先端の経営学 」

会社やお店の経営に関わる者なら、どういう手法・戦略を採用しようかと悩んでいる筈だ。この経営に関する手法・戦略を語る人種には、ふた通りある。一つは、マッキンゼーやボストンコンサルティングのようなコンサルタント。もう一つは、経営学者。 コンサル…

全面改訂版 はじめてのGTD ストレスフリーの整理術

「はじめてのGTD ストレスフリーの整理術」が全面改訂されて、「全面改訂版 はじめてのGTD ストレスフリーの整理術」が出版された。 GTD(=Get Things Done:仕事をやっつける)は、やることが多くてバタバタしている人にはオススメの方法だ。何かやらないとい…

クルーグマン教授の経済入門

前置き 経済に対する解説は、不思議です。TVやネットで、昨日の株価は◯◯円で、これは米国政府の発表を市場がすでに織り込んでいたためです、などと解説されるやつです。結果を見てから後出しで”〜を市場が織り込んでいたため反応しなかった”、あるいは”〜が…

中国 目覚めた民衆

経済力の大きさから、何かと話題になる中国。そのGDPは日本を抜いて世界第2位である。また、南シナ海での人工島の建設や、尖閣諸島における日本との摩擦もあり、中国の報道は連日行われている。 しかし、中国政府による報道統制もあり、中国の本当の姿は中…

好奇心を"天職"に変える 空想教室

好奇心を“天職"に変える空想教室作者: 植松努出版社/メーカー: サンクチュアリ出版発売日: 2015/10/26メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (5件) を見る うちには今、6歳になるポメラニアンがいます。彼は生まれてすぐにうちに きたので、…

人生を面白くする 本物の教養

著者の出口治明氏は、ライフネット生命のCEOとして滅茶苦茶働いているにもかかわらず、 仕事とはあえて言えば「どうでもいいもの」 と言い切る。 このように私の行動基準は「面白かどうか」がすべてです。ビジネスの要件は、面白い面白くないにかかわらず、…

ワインづくりの思想

テロワールとは、銘醸地神話のことである。本書は、そう主張している。 ワインには、「テロワール」という言葉が付きまとう。wikipediaからその意味を調べると、 テロワール 葡萄園(葡萄畑)の土壌、地形、気候、風土など、ブドウの生育環境を総称してテロ…

ビールの科学

『「ビールの科学」、渡淳二、(ブルーバックス)』は、ビールの基本情報が記されている。 特に、ビールの泡についての記述が面白い。 シャンパン(スパークリングワイン)のように炭酸を含む酒は、ビール以外にもある。そんな中でも、ビールほど泡が長持ち…

ワインを知るためのお勧め本

ワインは「会話を誘導できるお酒」 (「ワインの科学」,Bluebacks,清水健一著) ワインは多様です。その多様さ故に、「会話を誘導できるお酒」なのです。つまり、話のネタの宝庫ということです。 ワインの産地は、フランス・イタリアのような有名どころに加え…

ホワイトスペース戦略 ビジネスモデルの<空白>をねらえ

はじめに 「ホワイトスペース」は、ビジネスモデル・イノベーションについての理解を提供し、ビジネスモデルを変える試みがより上手くいくようにする。 本書の大きな意義は、ビジネスモデルの構成要素を明らかにするという非常に困難な課題を成し遂げたこと…